イルカは賢く、人間を癒してくれるとよく言われます。
とは言うものの、イルカショーなどを見て、反射反応が優れているだけなのかと思っていましたが、
20年間も記憶を保持していることが今回分かったそうです。
驚きです!
イルカと一緒に泳いでみたい夢が、更に大きくなりました!
高い知能を持つ海洋哺乳類、イルカの記憶力について最新の研究結果がこのほど公表された。アメリカ、シカゴ大学の動物行動学者ジェイソン・ブラック(Jason Bruck)氏は、20年ぶりに再会した仲間の鳴き声を記憶しているハンドウイルカを実験で確認。
人間以外の動物では最も長期にわたる記憶力だという。個体ごとに異なるイルカの鳴き声が名前の役割を果たし、群れの結束力を維持していると考えられている。ブラック氏によると、ゾウやチンパンジーにも同じような能力があると推定できるが未検証だという。
ブラック氏が動物の記憶力を試す実験の着想を得たのは、兄の飼い犬と4年ぶりに再会したときだった。見知らぬ人間に対しては常に警戒心をあらわにするその犬が、同氏を素直に迎え入れてくれたのだ。
「動物は、いつまで仲間の記憶を保持しているのだろうか」というのがきっかけだった。
◆記憶は複雑な認知能力の源
野生のイルカの平均寿命は約20年と言われているが、その期間を上回る記憶力を必要とする理由は不明。ただ、群れは分裂と再形成を頻繁に繰り返すので、長期の記憶力は集団内における個体間の関係維持に深い関わりがあるのではないかという見方もある。
こうした集団のあり方は“離合集散型”と呼ばれ、高い知能と社会性を備えるゾウやチンパンジーにも見られる。
これは果たして偶然だろうか。そうではない、とブラック氏は語る。
「複雑な認知能力は、自分の仲間が誰なのかを記憶しようとするところから生まれてきたように思う」。
今回の研究結果は、「Proceedings of the Royal Society B」誌に8月7日付けで掲載されている。
Christine Dell'Amore for National Geographic News
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