「パートナーを残して逝かない」
この言葉をほぼ実践された夫婦がいます。
ニューヨーク州ケンブリッジで暮らしていた、
ノーマン・ヘンドリクソンさん、グウェンさん夫妻です。
2月8日、奥様のグウェンさんが89歳で亡くなりました。
ご主人のノーマンさんは94歳。
66年間連れ添った妻の死を深く悲しみ、葬式当日、車で葬祭場に到着すると突然意識を失いそのまま急死。
相次いで両親を失った2人の娘たちはショックを受けながらも、急遽2人の葬式に変更すると、
ユーモアある父を偲んで「驚きのダブルヘッダー」と書いたポスターを掲示し、
駆けつけた参列者らを驚かせました。
地元でいつも冗談を言って面白い人として有名だった父の死を、
ユーモアあふれるものとして周囲へ伝えようと考えたのです。
式場の入り口に「驚きのダブルヘッダー」と掲示してあるポスターを見て、
はじめはとまどった様子の参列者たちも、
「ほかの人なら悲しい出来事だが、彼はそうじゃない。とても彼らしい」
と話し、妻を追ったかのようなノーマンさんを微笑んで見送ったそうです。
病から解放された母と「苦しむことなく、突然呼吸が止まった」父に対し、
娘たちは
「彼らがお互いに強く求めていたということ」
と考えているそうです。
両親の死にショックを受けつつも、このように故人の気持ちを優先し、
なおかつ周囲への配慮も怠らない娘たちの姿を、きっとご両親も喜ばれたことでしょう。
参考URL:
http://www.narinari.com/Nd/20130220688.html